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はじめに
こちらの記事(ポータブル電源を買った話)で書いたが、ポータブル電源を購入し、サーバの無停電電源装置にした。 ただ、バッテリーは使い方次第で寿命が全然違う印象がある。ポータブル電源は高価だし、長持ちさせたい。
そこでバッテリーにとってやっちゃダメなことってなんなのかを調べた。またそれを知った上で私はどう運用していくかもまとめる。
バッテリーの寿命を減らすことは何か
バッテリーにとって悪いこと、その寿命を縮めることはなんなのか。よく言われていることばかりだが、改めて整理する。
- 高温、低温の環境での利用。
電気製品なこともあり、外気温が高温低温な環境での利用は避けるべき。寒い冬の日にバッテリーの持ちが悪くなる経験は誰でもあるのでは?
また、スマートフォンやパソコンなどの利用中は機器本体が発熱する。この熱が電池に悪影響を与える。充電すること自体もバッテリーを加熱させる。よって充電しながら機器本体を利用(放電)することはバッテリーの発熱を促進つまりバッテリーを劣化させてしまうことを意識すべし。 - 充電しすぎ。
バッテリーの仕組み的に、充電するとするほどバッテリーの出力電圧は高くなる。出力電圧が高い状態はバッテリーを構成する素材にダメージを与えるらしい。リチウムイオンバッテリーが膨らむのは、高電圧状態になったときにガスが発生してしまうからって聞いた。
よって、充電しすぎは避けるべき。 - 放電しすぎ。
ここは詳しくはわかっていないけど、放電しすぎてバッテリー残量が0になるとか、そういう状態も避けるべきらしい。 - バッテリー残量が結構ある状態で、再充電をすること。
知ってる人も多いと思うが、メモリー効果には気をつけないとならない。バッテリーの再充電を開始した時の電圧を、残量0の時と認識してしまうらしい。誰が?とか、どうしてるとかはよくわからない‥。ちなみに、リチウムイオン電池は、メモリー効果ないらしい!! - 充電繰り返しすぎ。
単純に回数の話。繰り返し使えば使うほど、劣化は進むから。ここまで上に書いてきたことのほうがよほど重要。
ポータブル電源を長持ちさせるコツ
これら記載した天敵をふまえて、ポータブル電源は次の方針で選定し、購入後は利用していくことにする。
- 高温、低温にならないよう、室内に配置し、排熱性能の低下のないように気をつける。
- 排熱口を壁から離す。排熱口近辺に物を置かない。
- バッテリーに負荷がかかる、高速充電は避け、低入力を心がける。また、出力も高負荷な出力を常用しない。
- バッテリー残量が100%になる前に充電を止める。具体的には95%以上は充電しないようにする。
- バッテリー残量が0%になるまえに、放電(バッテリーの利用)をやめる。具体的には40%以下になる前に、充電を開始するようにする。
- バッテリーの残量が中途半端な状態で再充電しないようにする。上記記載した容量において、充放電するように気をつける。
- バッテリーの利用回数は必要最小限にする。過度にバッテリーを使わないように気をつける。
DELTA2をどう使うのか(基本方針)
上記内容を踏まえて、私はDELTA2を次のような設定で利用している。ただし、私はサーバの無停電電源装置としてDELTA2を利用している。単純にバッテリーとしての利用する際の使い方とは異なることは改めて伝えたい。
入力電力を200ワットに制限
ecoflowアプリを利用し、AC充電時の入力電力を200ワットに制限する。
これにより、充電時の発熱を最低限に抑える策略。ただし、画像に書いてある通り、満充電まで5時間ほどかかる。バッテリー残量が少ない状態が長く続くため、災害発生時に充分な残量が得られない可能性を高めることには注意が必要だとおもう。別売りのソーラーパネルなんかを購入して持っておけば、たとえバッテリーを使い切ってしまっても、太陽光で充電できるので、いいんだけど。。。さすがに値段が・・・
ちなみに、1500ワットに設定すると2時間ぐらいで満充電になるらしい。その分ファンの回転数も上がるし、熱も持つだろうから、バッテリーへのダメージは大きそう。なので、まだ試したことない。
一方200ワットに設定するとほぼほぼファンは回らず、静かなままで充電できる。家での常用にはやっぱりこの設定がおすすめ。
放電限度と、充電最大容量を設定
ecoflowアプリを利用し、DELTA2の放電限度を設定、不用意にバッテリー残量が0%になってしまうことを防ぐ。また、充電限度を設定することでバッテリーを100%まで完全に充電してしまうことを防ぐ。
充電限度は100~50の間で設定できる。
DELTA2をどう使うのか(さらなる検討)
DELTA2を実際に使ってみてわかった仕様、特性を踏まえてDELTA2の使い方をさらに検討した。それがHome Assistantを利用して、バッテリー状態に合わせてDELTA2の設定を変更する手法である。
記事は後日公開予定。