DELTA2を使ってみてわかった特性

目次

DELTA2の特性

こちらの記事(ポータブル電源を買った話)で書いたが、ポータブル電源を購入し、自宅のサーバの無停電電源装置にした。今回は、DELTA2を使ってわかった特性?仕様?があるのでここに記しておく。

DELTA2のAC出力オン時の放電

DELTA2のAC出力がオンになっている間は、DELTA2のバッテリー残量は少しずつ減っていく。DELTA2内のインバーターか何かの動作のためと思われる。AC入力電源を使用できず、必ずバッテリーから電力を消費していく。
1時間に2%程度減る。よってAC出力をオンにした状態で50時間程度放置するとバッテリーは0%になってしまう。

DELTA2の充電限度と限度到来後の挙動

  • DELTA2は充電限度を設定できる。設定はecoflowアプリでやる。100%から50%の間で自由に決められる。
  • DELTA2の充電を行い、充電限度に到達すると、充電は停止する。AC、DCなどの出力は、DELTA2の充電中と変わらずパススルーで行われるため、バッテリーの残量は使わない。
  • DELTA2の充電が停止した後、バッテリー残量が充電限度から2.5%減った段階で、再度AC入力による充電を開始する。この再充電開始の%数値は直接変更できない。
  • 充電中に残容量が一気に増えることがある。このとき、充電限度で設定した値を超えてしまうと、充電限度で停止せずに100%まで充電される。
  • DELTA2を充電した状態で、充電限度の設定を減らすと、変更後の%から2.5%減った状態になるまで、放電される。パススルーしているものはパススルー、バッテリーを使う部分を引き続き利用する。

具体的な挙動例

具体的にどういうことかというと、次のグラフの緑の線を見てほしい。緑の線はDELTA2のバッテリー残量の時系列変化を示している。軸は右側、最小値が0%、最大値は100%。
Ecoflowアプリで充電限度を100%に設定、AC出力をオンにした状態で放置をした。

各充電の回次において、おおよそ90%まで充電が進んだところで放電を開始し、87.5%まで放電したところで充電が再開されているのが読み取れる。
放電開始から、充電開始までは約1.5時間。つまりEPS的な使い方(常AC出力をオンにした状態で、AC電源を利用する)をすると1.5時間おきに充電が入る。これはバッテリーにダメージ大きそう。。。
バッテリー残量の最大電圧とバッテリー残量の時系列データ

DELTA2の理想の運用方法と課題

電池を長持ちさせるため、理想の運用方法は90%程度まで充電し、そのあとはバッテリーを利用せず、パススルーでサーバーに電力供給。自然放電で40%程度になったところで充電開始、90%まで充電する‥これを自動で管理するイメージである。
が、上記の特性を踏まえると、これは不可能。充電限度から2.5%下がったところから自動で再充電が始まってしまう。

現状の運用方法

上述の課題について、オープンソフトウェアであるHome assistantをつかうことで、克服したため紹介する。

Home assistantとは

オープンソースのスマートホーム構築用アプリケーション。switchbotやエアコン、照明などさまざまなデバイス類を統合し、情報収集、操作の自動化が可能。

設定手順

Home assistantのインストール方法

別に飛ばす。

Home assistantへHacsをインストール

別に飛ばす。

HACSにecoflow cloudを設定する

別に飛ばす。

ポータブルバッテリーを長持ちさせる話

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はじめに

こちらの記事(ポータブル電源を買った話)で書いたが、ポータブル電源を購入し、サーバの無停電電源装置にした。 ただ、バッテリーは使い方次第で寿命が全然違う印象がある。ポータブル電源は高価だし、長持ちさせたい。

そこでバッテリーにとってやっちゃダメなことってなんなのかを調べた。またそれを知った上で私はどう運用していくかもまとめる。

バッテリーの寿命を減らすことは何か

バッテリーにとって悪いこと、その寿命を縮めることはなんなのか。よく言われていることばかりだが、改めて整理する。

  • 高温、低温の環境での利用。
    電気製品なこともあり、外気温が高温低温な環境での利用は避けるべき。寒い冬の日にバッテリーの持ちが悪くなる経験は誰でもあるのでは?
    また、スマートフォンやパソコンなどの利用中は機器本体が発熱する。この熱が電池に悪影響を与える。充電すること自体もバッテリーを加熱させる。よって充電しながら機器本体を利用(放電)することはバッテリーの発熱を促進つまりバッテリーを劣化させてしまうことを意識すべし。
  • 充電しすぎ。
    バッテリーの仕組み的に、充電するとするほどバッテリーの出力電圧は高くなる。出力電圧が高い状態はバッテリーを構成する素材にダメージを与えるらしい。リチウムイオンバッテリーが膨らむのは、高電圧状態になったときにガスが発生してしまうからって聞いた。
    よって、充電しすぎは避けるべき。
  • 放電しすぎ。
    ここは詳しくはわかっていないけど、放電しすぎてバッテリー残量が0になるとか、そういう状態も避けるべきらしい。
  • バッテリー残量が結構ある状態で、再充電をすること。
    知ってる人も多いと思うが、メモリー効果には気をつけないとならない。バッテリーの再充電を開始した時の電圧を、残量0の時と認識してしまうらしい。誰が?とか、どうしてるとかはよくわからない‥。ちなみに、リチウムイオン電池は、メモリー効果ないらしい!!
  • 充電繰り返しすぎ。
    単純に回数の話。繰り返し使えば使うほど、劣化は進むから。ここまで上に書いてきたことのほうがよほど重要。

ポータブル電源を長持ちさせるコツ

これら記載した天敵をふまえて、ポータブル電源は次の方針で選定し、購入後は利用していくことにする。

  • 高温、低温にならないよう、室内に配置し、排熱性能の低下のないように気をつける。
    • 排熱口を壁から離す。排熱口近辺に物を置かない。
    • バッテリーに負荷がかかる、高速充電は避け、低入力を心がける。また、出力も高負荷な出力を常用しない。
  • バッテリー残量が100%になる前に充電を止める。具体的には95%以上は充電しないようにする。
  • バッテリー残量が0%になるまえに、放電(バッテリーの利用)をやめる。具体的には40%以下になる前に、充電を開始するようにする。
  • バッテリーの残量が中途半端な状態で再充電しないようにする。上記記載した容量において、充放電するように気をつける。
  • バッテリーの利用回数は必要最小限にする。過度にバッテリーを使わないように気をつける。

DELTA2をどう使うのか(基本方針)

上記内容を踏まえて、私はDELTA2を次のような設定で利用している。ただし、私はサーバの無停電電源装置としてDELTA2を利用している。単純にバッテリーとしての利用する際の使い方とは異なることは改めて伝えたい。

入力電力を200ワットに制限

ecoflowアプリを利用し、AC充電時の入力電力を200ワットに制限する。
これにより、充電時の発熱を最低限に抑える策略。ただし、画像に書いてある通り、満充電まで5時間ほどかかる。バッテリー残量が少ない状態が長く続くため、災害発生時に充分な残量が得られない可能性を高めることには注意が必要だとおもう。別売りのソーラーパネルなんかを購入して持っておけば、たとえバッテリーを使い切ってしまっても、太陽光で充電できるので、いいんだけど。。。さすがに値段が・・・

ちなみに、1500ワットに設定すると2時間ぐらいで満充電になるらしい。その分ファンの回転数も上がるし、熱も持つだろうから、バッテリーへのダメージは大きそう。なので、まだ試したことない。
一方200ワットに設定するとほぼほぼファンは回らず、静かなままで充電できる。家での常用にはやっぱりこの設定がおすすめ。

Ecoflowアプリの電力設定|100×100

放電限度と、充電最大容量を設定

ecoflowアプリを利用し、DELTA2の放電限度を設定、不用意にバッテリー残量が0%になってしまうことを防ぐ。また、充電限度を設定することでバッテリーを100%まで完全に充電してしまうことを防ぐ。
充電限度は100~50の間で設定できる。
Ecoflowアプリの電力設定|100x100

DELTA2をどう使うのか(さらなる検討)

DELTA2を実際に使ってみてわかった仕様、特性を踏まえてDELTA2の使い方をさらに検討した。それがHome Assistantを利用して、バッテリー状態に合わせてDELTA2の設定を変更する手法である。

記事は後日公開予定。

ポータブル電源を買った話

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はじめに

24年1月にポータブル電源を買った話。その後、どう使っているか工夫していることなんかも伝えたいです。

ポータブル電源とは

  • モバイルバッテリーが大きくなってモバイルできなくなったようなもの。家に置いておいて、停電時とかに家で使う感じ。
  • 最近は、無停電電源装置的な機能を持つポータブル電源も売ってたりして、停電以外でも使えたりする。

購入経緯

  • 自宅でサーバPCを24時間稼働させているので停電に備えたい。
  • 災害への備え。万が一、災害に伴う停電で電気が使えない時間を減らしたい。

購入したポータブル電源

購入したのはEcoflowのDelta2
アマゾンで見ると価格表記14万円くらいになっていますが、セールかつクーポン配布があり、8万円台前半で購入。

選定条件

  • 容量:1000Wh前後のものが欲しい
  • 機能
    • UPS的な使い方をしたい
    • コンセント、DCケーブル、USBケーブルを使いたい
  • 仕様:リン酸鉄リチウムイオンのバッテリーが欲しい。
  • 値段:10万円前後のものが欲しい。

候補に挙がったもの

上記選定条件を基準にAmazonや楽天から商品を見つけ、商品メーカーのページで詳細仕様を確認して抽出した。すると次の2つが候補に挙がりました。

Delta2にした理由

候補に出た2つはどちらもポータブル電池としてはほぼ同じような機能をもつことが分かった。いろいろ細かく確認したが私自身は私自身の使い方をイメージしつつ、以下の点を考慮し、DELTA2を購入する運びとなった。

項目DELTA2Solix C1000
AC出力の位置後ろ右側面
DC出力ポート有り無し
値段(24年1月)8万円12万円

DELTA2の主な特徴

バッテリーセルがリン酸鉄リチウムイオン。

要はバッテリーとして長持ちするって話。今後メリデメは記事で書く。

EPS機能

要は停電しても、パソコンの電源が落ちないで継続利用できるって話。 例えば、DELTA2本体からパソコンの電源を取っておく。DELTA2の充電用のケーブルは家のコンセントから取っておく。停電していない間、パソコンの電源は家のコンセントからDELTA2をパススルーして、利用される(このときDELTA2のバッテリーは経由しない。)一方で、停電した際は、パソコンの電源はDELTA2のバッテリーに蓄積された電源を利用し、停電することなく利用を継続できる。

スマホアプリからDELTA2を操作できる

Ecoflowの純正スマホアプリがある。そこからAC、DC、USBの出力設定や、Ecoflow本体の充電速度など設定を変えることができる。もちろん、現在のバッテリー残容量など基本的な情報も確認が可能。
EcoFlowアプリの設定画面1
EcoFlowアプリの設定画面2

Home Assistantから操作できる

Home Assistantというアプリケーションがある。非公式ではあるがこれの連携プラグインがあり、利用できる。

ポータブル電源を買って、使ってみて

一言でいえば、ポータブル電源を買ってから安心感が得られた。EPS機能のおかげで、台風や、雷の日でも停電の不安なくサーバPCを稼働できる。稼働中のPCが突然停電すると、壊れる可能性が高くなるので、そのリスクが回避できるだけでもありがたい。
さらに、ポータブル電源としての機能で、万が一今停電が起きたとしても、最低限の電気を得ることができるのが心強い。

10万円前後するため、出費は大きいが、いざの時に役立つ安心感。そしてEPSとしては365日安心感を出してくれる。結局はこの2点に過ぎないものだが、買ってよかったと心から言える。皆さんもぜひ買ってほしい。

DELTA2を実際に使ってみて気づいたDELTA2の特性について

買ったばかりのDELTA2

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