もともと株や外貨ののチャートを見たり、動画を見ながら快適な作業をするため、自宅PCには画面を2,3枚つけて使っていました。しかし画面が複数あるのは電源を付けたり、配線が多くなったりとそれなりに煩わしさがあるため、それらを克服するためにPhilips 439Pを購入し使い始めました。
Philips 439PはデュアルフルHDという解像度の横長のモニタです。普通のフルHDモニタを2台くっつけた形のモニタです。このモニタの導入により、これまで机に物理的に2枚並べていたモニタが1枚となるため、モニタの電源ケーブルや映像ケーブル、台座など一つずつ減ります。これは掃除のしやすさやデザイン性などを考えると正義です。細かいところを言えば電源ボタンを2つ押す必要ないとか、そういう面も便利です。また、Philips 439PはUSBケーブルのポートやインターネットケーブルのポートもあるなど便利な点はありますが、今回はその点は話の主軸ではないため割愛します。
デュアルフルHDモニタの欠点
いっぱいいいところはあるのでいろいろ宣伝したいですが、今回は反面、不便な点を紹介します。今回の話題の中心はこの点です。
それは、Philips 439Pが提供する、デュアルフルHDというサイズが一般的でないということです。これだと何言っているかわからないと思いますので具体的な例を紹介します。
リモート会議などで利用するTeamsやZoomなどで資料の投影をするとします。資料の投影をすると、相手のパソコン画面には自分のパソコン画面がそっくりそのまま映されます。このとき相手の利用している画面解像度が、自分の利用している画面解像度と同じならば、相手の画面上でも、まったく同じ画面が表示されますので問題ありません。しかし、相手の画面解像度が自分の画面解像度よりも小さい場合は問題になります。この場合、「相手の画面には自分の画面の全域が見えるように縮小されて画面に表示」されます。つまりと共有されている画面が小さくなります。その結果、文字がつぶれて資料が見えない・・・ということになります。
もちろん、代替策としてWEB会議のアプリ側で、投影された資料を拡大表示する方法が用意されていることが多いです。私がよく使うTeamsでも、投影資料上でCTRLボタンを押しながらマウスのスクロールをすると拡大ができます。が、利用者が知らないことが非常に多く、会議を遮ってクレームされたりすることで会議の円滑な開催には問題となります。
このようなことを踏まえると、WEB会議などで画面投影するにはフルHDが望ましいと言えます。逆に、Philips 439PのようなデュアルフルHDという解像度をWEB会議で投影するのは愚かしいことだと思っています。少なくともいまはまだ。。。
以上のような経緯でPhilips 439Pのピクチャバイピクチャ機能を使い、あえてフルHD2枚として利用することに。
※ピクチャバイピクチャ機能は1台のモニタに、PCから映像ケーブルを2本つなぎ、それぞれの映像情報を並べて表示する機能です。表示する二つの映像は、同じパソコンの画面でもよいですし、別のパソコンの画面でもよいです。
詰まったところ
単純に映像ケーブル二本つないですむ話かと思いきや、一か所詰まったことがあるので触れておきます。
それは通常の画面解像度の設定+ピクチャバイピクチャ機能の設定だけでは、モニタの画面を最大限利用できず、なぜか縮小表示されてしまうということです。これがPhilips 439P特有の話なのか、横長モニタのピクチャバイピクチャ機能全般の話なのかはよく分からないですが、画面内で最大限に表示されず上下左右に黒縁ができてしまいました。
通常デスクトップ上で右クリック、ディスプレイの設定で表示される設定画面から、ディスプレイの解像度を設定するのですが、これがうまくいきませんでした。再起動やらケーブルの接続しなおしならいろいろ試したがうまくいかず・・・
解決策
いろいろ探ってみて、見つけた解決方法は簡単でした。ずばり、ディスプレイのプロパティにある「モード一覧」から、設定をする、です。
「スタートボタン→歯車(設定)→システム→ディスプレイ→ディスプレイの詳細設定」と進みます。設定を変更したいディスプレイを選択するように表示されるので、プルダウンリストから選択。
その後、下のほうにある「ディスプレイのアダプターのプロパティを表示します」を押下、「モード一覧」と進み、設定したい解像度を選択してOKしていくと反映されます。私の場合は、1920×1080を選択。
これを両方のディスプレイに対して設定すれば、Philips 439P内で画面全体を使ったピクチャバイピクチャができました!
これのおかげで、仕事の画面投影がスマートになりました・・・笑